今日は日曜日である。メンバー同士のメールのやりとりも小休止。
おかげで、めずらしく家族と穏やかな昼下がりを過ごす事ができた。
とは言っても、休んでばかりもいられない。
少しでも今後の負担を減らすため、明日からの手続きに備えて、現段階での必要資料を棚卸ししてみなければ。
というのも、私をはじめインブルームのメンバーは、各自法人及び個人事務所を経営していて、そうそうLLP設立のことばかりにかまけてはいられないのだ。
自分の事務所の業務に支障をきたすようなことがあっては、クライアント様に合わせる顔がない。
忙しいのは承知の上で始めたことだ。ここが踏ん張りどころである。
ちなみに、LLP組合員は全員「個人」である。
組合員に「法人」がいる場合に比べて、必要書類が少なくてちょっと助かる。
【現在のところ、登記に必要な資料】
1. 登記申請書
2. 別紙(OCR用紙)
3. 有限責任事業組合契約書
4. 印鑑証明書(メンバー全員分)
5. 出資の払い込みを証する書面
6. 預金通帳の写し(今のところ必要かどうか不明)
7. 登録免許税 6万円
8. 印鑑届書
【注意事項】
→1、2、5には登記申請を担当する山田真哉の実印が必要である。
→3には組合員である6人全員の実印が必要である。
→8にはインブルームLLPの実印(通常、代表取締役之印と書いてあるところは、業務執行組合員之印とした)と登記申請を担当する山田真哉の実印が必要だ。
→4は有限責任事業組合契約書をつくる都合もあるため、できるだけ早めに用意しておく必要がある(契約書やOCR用紙に組合員の氏名や住所等を記載する必要があるため)。
→7については、1番乗りを目指すため、事前に用意しておく必要がある(8月1日朝、印紙売り場でもたもたしている間に、先を越されないため)。
→最後に6については、今のところ必要かどうか分からないが、もし必要となった場合に備えて、出資金を銀行に払込んでおく必要がある。なお、メンバーが預金口座に
振り込む時は、必ず自分の名前が印字されるようにする。
う〜ん、順調だ。これなら間に合わない筈はない(と言っても、誰が有限責任事業組合契約書をつくるかすら決まっていないのだが…)。
「…んっ! 待てよっ!?」
突然、契約締結日を27日にすべき(29日を予定していた)だと気づく。
これは、LLPの設立手続のフローが、『組合員による組合契約の作成→出資金の払込み』、という順番だからである。
「29日(夜しか集まれない)が組合契約締結日だとすると、翌30日は土曜日じゃないか!!」
つまり、出資金の払込みができず、上記6の預金通帳の写しが用意できなくなってしまう。
最悪の場合、資料が揃わない可能性がある。
「うむ〜……どうするべきか…………ひ、ひらめいた!!」
7月27日 類似商号調査と目的相談、完成した「有限責任事業組合契約書」を、担当者がメンバー全員に送信し、内容を確認(契約締結)する
↓
7月28日 出資金の払込
↓
7月29日 押印及び創立総会(発起人会)、申請書類作成
↓
8月1日 登記申請
という流れにしようと1人納得する。一件落着。
話は変わるが、インブルームフォーサイトを7月19日に開設した。
(『図解 山田真哉の 結構使える!つまみ食い「新会社法」』の発売に間に合う様に)
フォーサイトの問い合わせ窓口に、7月22日頃から「有限責任事業組合設立について、メリット・デメリット、立上げ時のノウハウを
伺いたい」、との問い合わせがチラホラと入り始める。
ただし、LLP法自体が8月1日より施行されるので、まずは自分達が実験台になり、ノウハウを得てからのサービスとするつもりである。
さてと、明日、印鑑証明書を取りに行かなくては。
(宮崎 剛) |
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